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2010年5月31日月曜日

英国式金管バンドの歴史

イギリスの金管バンドの歴史は19世紀、産業革命に揺らぐ労働者階級の人々から始まります。

金管楽器はそのメカニズムが単純であり、奏法も他の楽器より易しく、また金管バンドという編成の中で、仕事仲間と適当な人数で楽しめることもあり、当時厳しい労働環境の中で働かされていた、彼らの仕事の合間の息抜きとして最適でした。

炭鉱や工場で働く労働者と言われる人々はこの音楽に夢中になりました。

またこの息抜きが予想以上に仕事の効率を上げたことにより、彼らのこの活動に進んで出資する雇用者も現れ出しました。

こうして金管バンドはイギリス全土において急激に発展していくのです。

この間、各地で様々なコンテストが催されるようになり、その中で彼らはその腕を競い合い、また、この音楽形態に興味を示した多数の偉大な作曲家が多くの作品を残し、そこからバンドマン達はその音楽表現のレベルをさらに積み重ねていったのです。

こうして産業革命以後も、このイギリス独自の伝統的な文化は人々に引き継がれ、今やその職種にこだわらず様々な人たちにブラスバンドは愛されています。

今、イギリスにはほぼ町に1つ、という割合でそれぞれのバンドが活動しその地域に根付いたバンドの数はイギリス全土で4000を越すと言われています。

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